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| kazzrou oosato | 2010/12/10 起稿 | 2011/08/06 更新

新左近川親水公園のシロエリオオハム

 2008年5月 東京都江戸川区の新左近川親水公園にて、シロエリオオハムを間近に観察するという幸運に恵まれました。
  「東京都産鳥類目録2000(日本野鳥の会東京支部研究部)Ver.1.01」 によると、島嶼部を除く東京都内では、1997年の葛西臨海公園以来2例目のようです。 目録作成担当の方よりご連絡をいただいたため、その状況を報告したいと思います。
同日のフィールドノートへのリンク。

1. 観察日時

 2008年5月3日 14時35分〜15時00分
 15時で観察を打ち切ったため、その後は分かりませんが、16時頃にも見たという情報をお一人からいただいています。
 翌日10時には同じ場所で確認はできませんでした。 見通しの良い水路であり見落とす可能性は少なく、既に移動したと思われます。

2. 天候

 曇天
 前日夜より当日正午過ぎまで降雨が続いていて、午後に上がりました。

 新木場アメダスでは、午前10時に時間雨量5mmというやや多めの降水が記録されています。 終日、北北東の風5m/s前後、気温は17〜20度で変化の少ない一日でした。

新木場アメダスの当日観測値
AMEDAS (気象庁データを元に作図)

3. 潮汐

 東京港の満潮 3:05、15:42、干潮 9:26、21:41
 大潮(当月は5月5日)に近く、観察時は満潮直前で水位はかなり高めでした。

東京港の当日潮位
TIDE (気象庁データを元に作図)

4. 観察場所

 東京都江戸川区(西葛西、清新町、臨海町) 新左近川親水公園の水路

 最初はボート乗り場側の広い水面で、続いて西側に泳いで行きマリーナの長い水路を往復したあと、また東側に戻りました。

 1997年2月に葛西臨海公園で目撃・観察された方から当時のお話を伺うことができました。
その時には、葛西臨海公園から荒川をどんどん遡上して行って見失ったとのことでした。
今回も同様に荒川河口から遡りここに入り込んできたのでしょうか。

地図の赤い線が観察した場所(約400mの範囲)
新左近川の地図
(国土地理院地図閲覧サービスのデータより作図)

5. 観察者

 1名単独です。
 ただし、当日はその後でもう一人目撃者がいらっしゃいました。 清新町2丁目にお住まいで、時々葛西臨海公園鳥類園でお会いする方で、当日夕方鳥類園でお会いした際に「途中新左近川で見慣れない大きな水鳥を見ました、何でしょう」と聞かれました。
 したがって、私が観察を打ち切った15時以降も、少なくとも16時頃までは留まっていたことになります。

6. 観察時の行動など

 終始ゆっくり歩く程度(0.5〜0.8m/秒前後)の速度で泳いでいました。
 観察開始直後に1〜2度だけ潜水しました。その後は潜水・採餌等の行動は見られませんでした。 毛繕いをしたり水面で羽をバタバタさせる行動もありましたが、飛翔はしませんでした。 驚くほど岸近くまで寄ってきて、300mmレンズでは長すぎ、ズームアウトして撮影したものもあります。

7. 同定の理由

 私にとっては初見のため、その場で図鑑を参照しながら

等の理由でシロエリオオハム [Gavia pacifica] と判断しましたが、夏羽への換羽中と思われ、オオハムとの区別には確実な自信はありません。

2008年05月03日
14時37分16秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時37分49秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時38分01秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時38分39秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時38分46秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時39分01秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時41分03秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時42分28秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時43分04秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時47分57秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時48分10秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時48分13秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時48分17秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時48分21秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時51分49秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時52分36秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時53分34秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時57分31秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
14時59分58秒
Gavia pacifica
2008年05月03日
15時00分05秒
Gavia pacifica

8. (環境の説明)新左近川の環境と鳥たち

新左近川親水公園について

 葛西臨海公園の1km程北に位置します。 1970年代の葛西沖開発事業で埋め立てられるまでは、東京湾三枚洲を沖合に望む遠浅の海でした。

 江戸川区南部を東西に横切る左近川は、かつての河口であった海岸水門で東側(本来の左近川)と西側(埋立てによって東京湾から分離された水路)に分けられ、この西側部分が新左近川と呼ばれます。江戸川区営の新左近川親水公園として整備されています。
 さらに、新左近川親水公園は、「葛西かもめ橋」を境に西側(マリーナ側)と東側(ボート乗り場側)に分かれます。干潮時には葛西かもめ橋下の堰により段差が出ますが満潮時には水面は繋がります。
 西端は新左近川水門によって荒川放水路(中川)につながっています。水門は津波・高潮等の非常時以外は常時開門され小型船舶が通行しています。

 環境は普通の都市公園で、周囲は中・高層住宅、公立学校、大規模病院、老人ホーム等です。植生はあまり密ではありません。

 お花見の季節を除けば、普段は犬の散歩やジョギングをする近隣の人達の日常的な静かな散歩の場です。公園に隣接する3つの小学校(清新第二、新田、臨海)の自然観察授業のために、小さな牡蠣棚などがあります。

よく見かける鳥たち

 冬季はカモが集まります。最多時には、オナガガモ(200羽)、キンクロハジロ(50〜60羽)、ホシハジロ(数羽)、ヒドリガモ(近年は毎年1つがい)、カルガモ(通年10羽前後)、稀に、スズガモ、オカヨシガモ。
その他、カワウ、コサギ、時々カワセミ等、夜間にはゴイサギも来ています。冬季にはユリカモメ、カイツブリ、オオバン等。
 猛禽は、チョウゲンボウが時々上空を通過します。
 冬季の小鳥は、主にツグミ、アカハラ、エナガ、ウグイス、シメ、コゲラ等。

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