Kazz's FieldNote

野帳 〔2009年12月13日(日) の鳥見のーと〕

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東京の潮位グラフ 2009/12/13
本日の潮位表
江戸川臨海の気象グラフ 2009/12/13
amedas
潮位と気象のデータは気象庁発表のものをgnuplotでグラフ化しています。データの著作権者は気象庁です。

西葛西〜清新町緑地〜新長島川親水公園 11:30〜

新左近川親水公園 12:30〜14:00

21.ヒドリガモ [Anas penelope] (♂1♀1)

 この公園と水路で繋がっているすぐ傍の荒川左岸には、多数のヒドリガモが居るにもかかわらず、この水路内では毎年一番いだけが越冬しています。たぶん、毎年同じ個体だろうと思います。
 いつも必ずペアで寄り添っています。たまにちょっと離れると、「ぴーぃぴーぃ」と鳴きながらお互いを確認し、傍に寄るとまた並んで泳ぎ出すのが微笑ましいです。
 人間は危害を加えないということが分かっているのでしょうか。歩道のすぐ脇に上がって草を食んでいることがよくあります。散歩やジョギングの人が3メートル程の側を通っても逃げません。
といって、無警戒・無防備なわけではなく、常にあたりを見ていて、ネコやイヌを見かけるとすぐに逃げます。警戒しないのは人間だけなのです。
 多くの都市公園の池の例に漏れず、ここでも休日にはパンなどを撒く人がいます。
 ドバト、ユリカモメ、オナガガモがこの餌に群がります。それはそれで、悪いとは思いません。家族連れや子供たちにとっては、野生生物との触れ合いの一つであり、鳥にとっては人に依存しない程度の食事のささやかなプラスアルファでしょう。別に叺一杯のパンの耳を不法投棄のごとくぶちまけるわけじゃないですから。
 もちろん、ヒドリガモは我関せず。パンなどには見向きもしません。
 ですから、餌を呉れる対象としてヒトを見ているわけではありませんし、餌のせいでヒトを警戒しなくなったのではありません。
 毎週、毎日、この公園を憩いの場として散歩に来る人達と鳥との信頼関係なのでしょうか。
 オナガガモやユリカモメへの餌付けの是非は別として、餌やりは鳥と身近に接することで、むしろ人間の側への良い教育効果があるのではないかと思っています。
 ここの地元の子供たちは、陸に上がってくるカモに対して無用に構えません。怖がりませんし、もちろん追いかけたりもしません。
 そのような、ヒトに対する教育効果が、トリとヒトとの距離を縮める働きをしているなら、それは適度の餌付けの好ましい一面であると思ったりします。
 葛西臨海公園などのヒドリガモは、けっしてこのような距離に近づくことはありませんから、どちらが本来の姿なんだろうなぁ?と思いながら、ここではいつもこの緊密な距離感を楽しんでいます。
ヒドリガモの写真 ヒドリガモの写真



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