Kazz's FieldNote

野帳 〔2015年08月06日(木) の鳥見のーと〕

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八戸の潮位グラフ 2015/08/06
本日の潮位表
鹿角の気象グラフ 2015/08/06
amedas
潮位と気象のデータは気象庁発表のものをgnuplotでグラフ化しています。データの著作権者は気象庁です。

鹿角市花輪荒屋敷

01.チゴハヤブサ [Falco subbuteo] (♂1♀1juv.4)

・昼----
巣の中の動きがなくなりました。雛は全て離巣したようです。
これまで餌はほとんど鳥類でしたが、今日は珍しいことに鱗翅目(蝶)の成鳥を雛に与えて、食べるところを♀が傍で見ていました。
サイズと羽の色模様から、この辺りに多いミドリヒョウモンのようでした。
♂が餌を捕えて飛んで来ても雛はまだ反応しません。餌は♀から貰うものだと思っているのでしょうか。
・午後----
♂が餌を抱えてきて、電柱の上に居る雛の頭上を2〜3度旋回しました。狩の様子を見せようと誘っているのでしょうか?でも、雛は反応しません。
・夕方----
雛が、♀を経由せず直接♂からカワラヒワを受け取り、電柱の上で食べ始めました。
そこにもう一羽別の雛が来ましたが、餌を独占して追い払うようなことはなく分け合っていたのは驚き。
以前にハヤブサの営巣を観察したときには、雛同士の取り合いが結構激しかったのですが。
今回の営巣は餌の量が豊富に恵まれていたので、独占欲が少ないようです。♂の狩が不調で雛がキーキー騒ぎ出すような日はほとんどありませんでしたので。
夕暮れ時、雛鳥が同時に3羽確認できました。もう1羽杉木立の中にいるようなので、おそらく4羽でしょう。
チゴハヤブサの写真
雛と成鳥との見た目の相違は、
  • 虹彩の色が薄い
  • 前頚から喉の近くまで縦縞がある
  • 胸が黄色味を帯びる
  • 腹と脛の橙色味が薄い
と言ったところです。もちろん、羽が若々しくて全然痛んでいないことでも分かります。

今回のペアの育雛では、餌はほとんど鳥類で、最も多かったのがカワラヒワ、次いでシジュウカラが多く、この2種で大半を占め、その他はハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメなど数種、稀にキジバト、カケスを確認しました。
EFPによるレポート北海道の集約農業地域におけるチゴハヤブサの食性によると、鳥類50%強で昆虫類も多く、また鳥類の種も非常に多種にわたっています。
それと比較して、今回の育雛はほんの数種の鳥類で間に合ったように見えて興味深いです。




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